文部科学大臣
遠山 敦子 殿 2001年8月21日
NGO「海洋の空(うつろ)」研究グル-プ
代表者 赤井 一昭
科学技術者のモラルについて
拝啓
時下、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
これからは地球環境の時代で、自然と人間の共生の時代で、科学技術者のモラルが問はれる時代でもあると考えります。
今年の新春の挨拶に、科学技術者のモラルについて記載したところ、多くの方々より、激励や支援のお言葉を戴きました。
かつて、環境問題として昭和55年(1980)に捨石堤が水の浄化に大変効果のある事を発見し、昭和56年(1981)に浄化しようとする水域を浄化防波堤で囲い締め切る「海洋の空(うつろ)」の技術を提案し、国内外の関係学会に報告し、新聞や雑誌に掲載され、テレビ、ラジオで報道されて参りました。
また一方、この技術の卓越性が認められ、昭和58(1983)年7月に日本発明振興協会より優秀発明賞を、平成7(1995)年に発明協会より発明奨励賞を、さらに、平成9年(1997年)に科学技術長官賞を受賞しています。
この同じ技術を、最近勝手に名称を変え、あたかも新しい技術であるがごとき振舞う科学技術者の横行に対し、科学立国を自負するわが国にとって由々しい問題であり、許されるべきでないと考えます。
小泉内閣を支える文部科学省としても、科学技術の振興はもとより、科学技術者のモラルについても調査の上、断固としたご指導をお願いするものであります。
参考資料
1. 海洋の空(人工環礁)による水域の浄化システムの開発
2. http://www.akai-f.co.jp